なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「天せいろ(1500円)」@手打ち蕎麦 湖庵の写真自宅から最も近い手打ち蕎麦屋はここ湖庵。駐車問題も解決しようやくの出陣。しなやかな蕎麦はさすがやね。

自宅からは車で5分。歩いても行ける距離にある湖庵。お店は手賀沼通りに沿ってあります。お店が出来たのは2008年と比較的新しい手打ち蕎麦屋です。ご主人は森下の京金で修行されたとかで、評判が評判を呼んでプロのお蕎麦屋さんの間でも話題になったお店と聞いてました。

頻繁にお店の前は通るのですが、お店の駐車場が見当たりません。お店の周辺には路上駐車の車が多く通行するたびにモラルに欠けた悪質ドライバーの車に非難光線を目から発してました。ときどき取り締まりをしているのですが、毎日のように違反者が跡を断ちません。ある日いつものようにお店の前を通ったら、お店の車庫の前に1台とめられるスーペースが確保されていることがわかり、翌日湖庵に行ってきました。

今さらですが、仔細にお店を見ると道側は大きなガラス戸で採光していて、入り口はその二つのガラス戸の間に作られてます。シンプルな外観である種の蕎麦屋が醸し出す情緒っぽいデザインではありません。都会的なシックさえ感じます。周囲に大きな建物がありますので、何となくこじんまりとした印象です。お店まで5分ですから開店10分前に出てきましたが、5分かかりませんでした。予定通り、車庫の前に車をとめます。定刻、お店の中から奥様が出てきました。

ごあいさつをしながらお店に入ります。なかなかいい感じ。店内も外観同様にすっきりとしたデザインで、ごてごてとしたものは一切ありません。左手にテーブル席。右手に小上がり。小上がりで1杯飲むのもいいですねえ。ゆったり寛げそうな小上がりです。お店に入る前に、本日の玄蕎麦の情報が書かれた案内をチェックしておりました。

本日の蕎麦
生産地:福井県福井市寺前町産
品種:在来種

ひとりですのでテーブル席を選び、窓に一番近いテーブル席に落ち着きました。奥様がお茶とお手拭を持ってきてくださいます。お品書きを広げて。

せいろ
辛味大根せいろ
つけとろ
薬味おろし(ぶっかけ)
天せいろ
あなご天せいろ
鴨汁せいろ

迷います。お蕎麦に使う蕎麦粉はすべて自家製粉とのことですので、蕎麦の風味を楽しみたい。となると、せいろか天せいろ。お店は蕎麦の評判だけでなく蕎麦前のお料理がおいしいとの評判ですので、それでは、ということでお願いしたのは天せいろ(1500円)。

壁には、新ごぼうの天ぷらという品書きが貼られてます。蕎麦の前のあてにはこういうのも食べてみたいです。お蕎麦が出てくる間、ガラスを通して道の往来を見てました。なんだかガラス1枚が日常と非日常を分断しているようで不思議な感じがします。

さあ、奥様の手でおそばが届けられました。

天ぷらには天ぷら用のおつゆと粒子の粗い塩が供されます。薬味はわさびと辛味だいこん。そばは長角のせいろに盛られていて、ほんのりと緑がかった透明感ある蕎麦が美しい。天ぷらは海老が2本に大きさが揃えられた野菜たち。天ぷらは塩でいただき、辛味だいこんはそのまま直接口に含んでいただきます。わさびは蕎麦の上に塗っていただきましょう。

蕎麦のうつくしさにうっとりする癖がついてしまい、困ったものです。きりりとエッジの立った蕎麦はよく見ると蕎麦の粒がぎっしり。箸で手繰ってみると、これが思いのほか実にかろやか。こういう蕎麦が一番好きです。そのままいただきます。これが自家製粉の強みなんですが、蕎麦の風味が実に強く感じます。蕎麦が天日干しで得たお日様の匂いをそのまま蕎麦にしても保ち続けている。まじめな技術がこうした感動を与えてくれます。

噛んでみると蕎麦独特の甘みがほわっと膨らみます。これなら、と思って次に手繰った蕎麦には下3分につゆをつけて一気にすすりあげ。予想が当たって蕎麦の甘みがつゆによって一層引き立てられます。つゆは、濃い目の辛口目。ほんの少しつけるだけでもいい。つゆの出汁感が強く、つゆのおかげで蕎麦の風味が更に複雑になってうまさの底上げをしているかのよう。

軽いし風味が良くて、一番家から近い手打ち蕎麦屋で、自分の一番の好みをいただけるとは。こんなことなら、歩いてでももっと早く来るべきでした。

天ぷらは衣の加減がいい。見るからにからっと揚がり。薄い衣を見ていると、いかにも洗練されている天ぷらだという思いが。食べてみても同じ感想です。さくさくでうまい。高温でからっと揚がり、油っぽさが最小に抑えられてますね。谷中しょうががうまい。

仕上げは蕎麦湯で。そばちょこに蕎麦湯を注ぎます。おっと。どろっとした粘度の高い蕎麦湯がとろとろとでてきました。つゆが均一に混ざらないほどの粘度もある蕎麦湯です。蛸唐草の素敵な蕎麦猪口を持ち上げてつつつっと。これが、蕎麦を食べている時に感じる至福と種類は違いますが、同じ強さの至福の時がこの蕎麦湯をいただいているとき。

今度は歩いていきましょう。お酒もいただきたいし、もっと長時間あの場所にいたい。それに、あのつゆからして、かけも食べたいし。地元のお店を大切にすることが、そのままおいしいものをいただけることと同意義になってしまう湖庵。外を歩ける気温になったら出かけ始めますかな。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

まだコメントがありません。