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遊び心と繊細さ、緻密な計算と入念な手仕事。既にして名店に通じる第一歩を歩む石臼手挽き蕎麦の季より。お店の外塀は竹を組んでしつらえてあり、味わい深い季よりと書かれた看板が掲げられています。雑誌の写真で見た店主の若い風貌からはちょっと想像できなかった外観ですが、柏竹やぶの系譜ということを考え合わせれば、なるほど、の意匠です。入り口から中を覗くと、お蕎麦をいただくお店は入り口からはずっと奥の方にあります。入り口からは玉じゃりと飛び石を配したアプローチになっていて、その奥には、木の橋になってますね。どこまでの遊び心なんでしょう。表には営業中の看板がありました。お目当ての手挽き蕎麦はあるのかないのか分かりませんが、営業中の看板に信頼を置いて橋を渡ります。お店が新生開店したのは1年半前。お店が生活圏内の牛久にあることから、お店にはただものならぬ雰囲気を感じて早めにお伺いしたい、と思いながら悲しいかな雑事に紛れ、お店のことは忘却の彼方へ。あるお蕎麦屋さんで、蕎麦の出来上がりを待っている間に見た蕎麦の雑誌に季よりの有馬店主が柏竹やぶの阿部師と同じページに顔写真が載っていて。竹やぶの系譜特集の1コマでした。店主は柏竹やぶで修行し、その後の箱根、六本木竹やぶでさまざまな経験を積みます。ここで遥か2000光年のかなたにあった季よりに行く、記憶が蘇り次の日に行くことにしました。この日はまたまた雑事でお店に行く時間が遅れに遅れ、1日15食しか作れない手挽きせいろはとっくに売り切れの時間です。ここで行かないとまた1年半行かないだろうと危惧し、お店だけでも見ることで出発。住宅街にあるお店に到着したのは14時をとっくに過ぎていました。木の渡り橋を渡るとそこにこれもどう見ても手作りの作品と思われるようなお店の入り口に差し掛かります。お店の中に入らずそのままマクラ木で作られたアプローチを進むと、屋外でも食べられるようにテーブル席があります。そこの主でしょうか、美形のにゃんこ先生にご挨拶されました。のれんをくぐってお店の中に入ります。ごめんください。靴を脱いで玄関を抜けて最初の部屋に入ります。ほほう。クラシックな椅子とテーブルが配置された素敵な部屋があります。厨房から店主が出てきました。写真で見た方です。テーブルのひとつはマダムが静かに会話されてました。もうひとつのテーブルに落ち着きます。部屋の中にはモダンな曲が流れ、調度品や空気感と合わせてシックなカフェとも見違えるような心配りが行き届いた部屋になってます。この部屋の奥にも部屋があって、平屋で横長な民家を巧みに改造し、遊び心と緻密な計算で蕎麦を楽しむだけではない竹やぶのフィロソフィーが生きてるなと感じました。お品書きを拝見。この品書きの文字だって。このお店の真骨頂はお蕎麦ももちろんですが、あてにいただくお料理だと思っています。ですから、次回はお酒をいただくこととして、種物は今回はスルー。そのままお目当ての蕎麦に目をやります。“石臼手挽きもり 北海道蘭越産の蕎麦の実を手挽の石臼で挽いたおそば 1日15食限定 当店ではすべてのおそばが手挽です。”店主をお呼びして恐る恐るお訊きしました。ある、とのことでこんな僥倖はありません。さっそく石臼手挽きもり(945円)をお願いしました。厨房は仕切ってあって店主の所作を見ることはできません。時間はどれだけかかっても少しも頓着しませんが。流れてくる音楽に耳を傾け。ちょっと石を立って、石臼やクラシック扇風機を味わって。着席しているとお料理が運ばれてきました。これはちょっと知識がありませんでした。さしずめ前菜の3点盛り。そば前です。盛られている皿は骨董品でしょうか。絵柄もいい。形もいい。たまねぎの梅酢あえ。漬物。おくらの炙り。いずれも小品ながら気が回ってます。やっぱりお料理をいただきたい。そう思っていると、厨房から水切りの音が聞こえてきます。どきどきしながら待ちます。店主が現れていよいよお蕎麦をいただきます。小粋な木の器に盛られた珠玉の蕎麦。目を凝らすと透明の蕎麦の粒粒が見えてます。店主が丹念に手挽きした蕎麦です。さっと箸を入れるとじつにふわりとかろやかに。一緒に蕎麦の香りまで運んできました。風味のいい生まれたての蕎麦。そっと大切に口に運ぶと、更に穀物の風が吹いて。この最初の一口が至福の一口。ちょっと気持ちが入って、蕎麦の感触を確かめつつ。二口目は蕎麦の上からわさびを塗って。さっと手繰り下から二分のところまでつゆをつけていただきます。つっつ~と蕎麦とつゆが二度目の至福を運んできます。これはおいしい。濃厚なつゆが蕎麦をききりと引き締めます。周囲からの重圧も感じながらお店を開いたのではなかろうかと下衆の勘ぐり。見事期待に応える蕎麦がすでに手の内に入っているということですね。まだまだ将来の発展が楽しみな店主です。鉄瓶に入って出てきた蕎麦湯。これなら、冷えることはありません。蕎麦猪口に注ぐと熱々の蕎麦湯が迸り出てきます。これもまた蕎麦のうまさを思い起こさせる出汁のきいた蕎麦湯。遅い時間に訪れたにも拘わらず、思い通りの蕎麦をいただけました。ますます店主の作ったお料理、そば前をいただきたい。そう思いながらいとまごいをしました。入り口の外まで見送ってくださり恐縮。再び渡り橋を歩いて下界へとおりていきました。
まいど~ 蕎麦界にもスゲェ若者がいるもんやね~ あと50軒ぐらい食べ歩いたら、再訪してみたい店 未熟なのは拙者の方やったわwww
ジンさん ここの店主の若さにはびっくりでしょ。以前は茶に染めていたけど 芯は通っているし、センスがいい。蕎麦界はすごいことが起きていて、 市川の藪から棒の店主も若かったなあ。 ワタクシもまた早々に行きたいね。
お店の外塀は竹を組んでしつらえてあり、味わい深い季よりと書かれた看板が掲げられています。雑誌の写真で見た店主の若い風貌からはちょっと想像できなかった外観ですが、柏竹やぶの系譜ということを考え合わせれば、なるほど、の意匠です。入り口から中を覗くと、お蕎麦をいただくお店は入り口からはずっと奥の方にあります。入り口からは玉じゃりと飛び石を配したアプローチになっていて、その奥には、木の橋になってますね。どこまでの遊び心なんでしょう。
表には営業中の看板がありました。お目当ての手挽き蕎麦はあるのかないのか分かりませんが、営業中の看板に信頼を置いて橋を渡ります。
お店が新生開店したのは1年半前。お店が生活圏内の牛久にあることから、お店にはただものならぬ雰囲気を感じて早めにお伺いしたい、と思いながら悲しいかな雑事に紛れ、お店のことは忘却の彼方へ。あるお蕎麦屋さんで、蕎麦の出来上がりを待っている間に見た蕎麦の雑誌に季よりの有馬店主が柏竹やぶの阿部師と同じページに顔写真が載っていて。竹やぶの系譜特集の1コマでした。
店主は柏竹やぶで修行し、その後の箱根、六本木竹やぶでさまざまな経験を積みます。ここで遥か2000光年のかなたにあった季よりに行く、記憶が蘇り次の日に行くことにしました。
この日はまたまた雑事でお店に行く時間が遅れに遅れ、1日15食しか作れない手挽きせいろはとっくに売り切れの時間です。ここで行かないとまた1年半行かないだろうと危惧し、お店だけでも見ることで出発。住宅街にあるお店に到着したのは14時をとっくに過ぎていました。
木の渡り橋を渡るとそこにこれもどう見ても手作りの作品と思われるようなお店の入り口に差し掛かります。お店の中に入らずそのままマクラ木で作られたアプローチを進むと、屋外でも食べられるようにテーブル席があります。そこの主でしょうか、美形のにゃんこ先生にご挨拶されました。
のれんをくぐってお店の中に入ります。ごめんください。靴を脱いで玄関を抜けて最初の部屋に入ります。ほほう。クラシックな椅子とテーブルが配置された素敵な部屋があります。厨房から店主が出てきました。写真で見た方です。テーブルのひとつはマダムが静かに会話されてました。もうひとつのテーブルに落ち着きます。部屋の中にはモダンな曲が流れ、調度品や空気感と合わせてシックなカフェとも見違えるような心配りが行き届いた部屋になってます。この部屋の奥にも部屋があって、平屋で横長な民家を巧みに改造し、遊び心と緻密な計算で蕎麦を楽しむだけではない竹やぶのフィロソフィーが生きてるなと感じました。
お品書きを拝見。この品書きの文字だって。このお店の真骨頂はお蕎麦ももちろんですが、あてにいただくお料理だと思っています。ですから、次回はお酒をいただくこととして、種物は今回はスルー。そのままお目当ての蕎麦に目をやります。
“石臼手挽きもり 北海道蘭越産の蕎麦の実を手挽の石臼で挽いたおそば 1日15食限定 当店ではすべてのおそばが手挽です。”
店主をお呼びして恐る恐るお訊きしました。ある、とのことでこんな僥倖はありません。さっそく石臼手挽きもり(945円)をお願いしました。
厨房は仕切ってあって店主の所作を見ることはできません。時間はどれだけかかっても少しも頓着しませんが。流れてくる音楽に耳を傾け。ちょっと石を立って、石臼やクラシック扇風機を味わって。着席しているとお料理が運ばれてきました。これはちょっと知識がありませんでした。さしずめ前菜の3点盛り。そば前です。盛られている皿は骨董品でしょうか。絵柄もいい。形もいい。
たまねぎの梅酢あえ。漬物。おくらの炙り。いずれも小品ながら気が回ってます。やっぱりお料理をいただきたい。そう思っていると、厨房から水切りの音が聞こえてきます。どきどきしながら待ちます。店主が現れていよいよお蕎麦をいただきます。
小粋な木の器に盛られた珠玉の蕎麦。目を凝らすと透明の蕎麦の粒粒が見えてます。店主が丹念に手挽きした蕎麦です。さっと箸を入れるとじつにふわりとかろやかに。一緒に蕎麦の香りまで運んできました。風味のいい生まれたての蕎麦。そっと大切に口に運ぶと、更に穀物の風が吹いて。この最初の一口が至福の一口。ちょっと気持ちが入って、蕎麦の感触を確かめつつ。二口目は蕎麦の上からわさびを塗って。
さっと手繰り下から二分のところまでつゆをつけていただきます。つっつ~と蕎麦とつゆが二度目の至福を運んできます。これはおいしい。濃厚なつゆが蕎麦をききりと引き締めます。周囲からの重圧も感じながらお店を開いたのではなかろうかと下衆の勘ぐり。見事期待に応える蕎麦がすでに手の内に入っているということですね。まだまだ将来の発展が楽しみな店主です。
鉄瓶に入って出てきた蕎麦湯。これなら、冷えることはありません。蕎麦猪口に注ぐと熱々の蕎麦湯が迸り出てきます。これもまた蕎麦のうまさを思い起こさせる出汁のきいた蕎麦湯。
遅い時間に訪れたにも拘わらず、思い通りの蕎麦をいただけました。ますます店主の作ったお料理、そば前をいただきたい。そう思いながらいとまごいをしました。入り口の外まで見送ってくださり恐縮。再び渡り橋を歩いて下界へとおりていきました。