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時代劇映画に出てきそうな情緒たっぷり、ゆるさ満点の田舎居酒屋の雰囲気でいただいた十割常陸秋そば。茨城県行方市に来ています。十割手打蕎麦の恵比壽。今までいただいてきた常陸秋そばの中では、最も大きな粒径の粗挽き蕎麦粉から打った十割でした。これがある意味、野趣溢れると表現していいのかと思います。殻は除去されていますが、確率的に含まれているものもあります。この日は、行方にある2軒の手打ち蕎麦店を目指して遠征してきました。前回訪れたときは、あろうことか2軒とも臨時休業。出直したこの日は、1軒目の美蕎で首尾よく常陸秋そばを使った十割鴨せいろをいただきました。これはうれしかった。お店を出て県道を北上し、次なるお店、恵比壽に向かいました。両店ともに同じ県道に面したロードサイド店です。およそ7kmで恵比壽に到着。営業していました。前回駐車場の入り口で進入をブロックしていた鉄製の鎖ははずされてました。駐車場には既に車が数台とめてあります。お店に入る手前に屋根のついた門があります。鬼怒川竹やぶと同じ作りになっていて、まずここを通らなければなりません。門をくぐると少し緊張しました。店の入り口までは石が敷き詰められ、短いながらも省略はできないアプローチです。この門といい店の外観といい、もう完璧に日本昔話の再現ですね。外に置いてある小道具も看板や暖簾までも、味わい深いリアル古き正しいニッポンの文化を映してます。期待して店内に入ると更に田舎のおじいちゃんの家ライクで、古民具がいい空気感を醸し出していますね。このお店は蕎麦の本にも登場する有名店ですが、ここまでの空間を創ってうまい蕎麦を提供すれば、それはもうメディアはほっておかないでしょう。メディア受けすることは間違いありません。所謂、絵になるお店ということです。靴を脱いでおじゃまします。お客さんは15人くらいいたでしょうか。皆さん寛いでおしゃべりに夢中です。ポットがたくさん並べてあって、おばちゃんが代表してみなの分を茶碗に注いでいました。無人の大きな座卓がありましたので、とりあえずそこに漂着します。どうも自分だけヨソモノ風情の格好をしているようで、相席でちょっとごめんなさいよ、っつうわけにはいかない様な空気でした。やっぱりここでは地元の方言で話ができなければあかんです。品書きを拝見。蕎麦は、二八と十割に大別され、そこから種物のバリエーションがあって。お店では手打うどんもありました。二八と十割のどちらにするかはいつも迷うテーマですが、このお店では二八のもりが680円、十割では880円と200円の差をつけてます。先ほどの手打そば美蕎では十割鴨せいろをいただきましたので、こちらでも十割にしようかな。お願いしました。さすが人気店だなあ、と思うのは花番さんが大勢いることです。若い男の子とおばちゃんが入れ代り立ち代りで厨房と客席を右往左往していますので、一体何人いるのか掴めませんでしたが。壁に貼ってあったビラに自家製粉のことが言及されていました。当店「恵比壽」では、そばの風味や香りを第一に楽しんでいただくために、よりよい玄蕎麦を国内の産地より集め、石抜き、磨き、粒ぞろえ、皮むきをし石臼にて製粉します。このような独自の方法で自家製粉した粉を昔ながらの手打の行程を行い、十割のそばをみなさまに召し上がって頂いております。挽きたて、打ちたて、茹でたてのお蕎麦をどうぞご賞味くださいませ。 店主そうか、やっぱり十割で正解かな。こっちもお茶を注いで、ゆっくり待つことにしよう。このような蕎麦店で、遅い!とか、いらいら待つのは野暮だもんね。小皿におしんこがふた切れ。これをアテに待ちます。およそ5分後、丸笊にこんもりと盛られた蕎麦が出されました。量は少なくて連食にはいいですが。すごい蕎麦が出てきました。こんな蕎麦、見たことがありません。蕎麦の実そのものじゃないかって思うほどの大粗挽き。そのために蕎麦の表面がでこぼこしていて、蕎麦の実をそのまま食べるような感じになるだろうね、これじゃあ。細打ちで手繰ってみると短い蕎麦です。ちょっと試食してみると、これは最近では一番の風味が強い蕎麦でした。店主が石抜きから始める自家製粉の賜物でしょう。店主が理想に思い描く手打蕎麦がこれだと思います。蕎麦が持っているポテンシャルがそのまま蕎麦の形になったような蕎麦です。つゆにちょんとつけて、一気にすすりあげ。蕎麦を追いかける形でつゆが口の中に飛び込んできます。つゆは濃厚でやや辛めのチューニングで出汁もきっちりと利いています。いいつゆです。もっと少ないほうが蕎麦が際だつんじゃないかって、つゆのほうをどんどん少なくしていきました。よし、このくらいつけるのがベスト!合いの手に、田舎お新香をいただきます。茄子の辛し漬けがめちゃめちゃうまかった。ここはお酒でしょうね。そば前には、ソーセージや鴨ロース、刺身ゆばなど揃っていました。蕎麦はあっというまになくなりました。いやあ、蕎麦の特級品でしょうね。最後は蕎麦湯で〆。最初から一緒に出されるので、これはありがたくないです。蕎麦を食べている間に冷えてしまいます。あかんなあ。これが唯一のマイナスでした。これが調整された濃厚蕎麦湯なら満点だったでしょう。行方の2店、今度は楽しむことができました。どちらもとても気に入りました。また機会がありましたら、この2軒を抱き合わせで遠征してきたいと思いました。鄙にもまだまだ名店がありますね。
茨城県行方市に来ています。
十割手打蕎麦の恵比壽。今までいただいてきた常陸秋そばの中では、最も大きな粒径の粗挽き蕎麦粉から打った十割でした。これがある意味、野趣溢れると表現していいのかと思います。殻は除去されていますが、確率的に含まれているものもあります。
この日は、行方にある2軒の手打ち蕎麦店を目指して遠征してきました。前回訪れたときは、あろうことか2軒とも臨時休業。出直したこの日は、1軒目の美蕎で首尾よく常陸秋そばを使った十割鴨せいろをいただきました。これはうれしかった。お店を出て県道を北上し、次なるお店、恵比壽に向かいました。両店ともに同じ県道に面したロードサイド店です。およそ7kmで恵比壽に到着。営業していました。
前回駐車場の入り口で進入をブロックしていた鉄製の鎖ははずされてました。駐車場には既に車が数台とめてあります。お店に入る手前に屋根のついた門があります。鬼怒川竹やぶと同じ作りになっていて、まずここを通らなければなりません。門をくぐると少し緊張しました。店の入り口までは石が敷き詰められ、短いながらも省略はできないアプローチです。
この門といい店の外観といい、もう完璧に日本昔話の再現ですね。外に置いてある小道具も看板や暖簾までも、味わい深いリアル古き正しいニッポンの文化を映してます。期待して店内に入ると更に田舎のおじいちゃんの家ライクで、古民具がいい空気感を醸し出していますね。このお店は蕎麦の本にも登場する有名店ですが、ここまでの空間を創ってうまい蕎麦を提供すれば、それはもうメディアはほっておかないでしょう。メディア受けすることは間違いありません。所謂、絵になるお店ということです。
靴を脱いでおじゃまします。お客さんは15人くらいいたでしょうか。皆さん寛いでおしゃべりに夢中です。ポットがたくさん並べてあって、おばちゃんが代表してみなの分を茶碗に注いでいました。無人の大きな座卓がありましたので、とりあえずそこに漂着します。どうも自分だけヨソモノ風情の格好をしているようで、相席でちょっとごめんなさいよ、っつうわけにはいかない様な空気でした。やっぱりここでは地元の方言で話ができなければあかんです。
品書きを拝見。蕎麦は、二八と十割に大別され、そこから種物のバリエーションがあって。お店では手打うどんもありました。二八と十割のどちらにするかはいつも迷うテーマですが、このお店では二八のもりが680円、十割では880円と200円の差をつけてます。先ほどの手打そば美蕎では十割鴨せいろをいただきましたので、こちらでも十割にしようかな。お願いしました。
さすが人気店だなあ、と思うのは花番さんが大勢いることです。若い男の子とおばちゃんが入れ代り立ち代りで厨房と客席を右往左往していますので、一体何人いるのか掴めませんでしたが。壁に貼ってあったビラに自家製粉のことが言及されていました。
当店「恵比壽」では、そばの風味や香りを第一に楽しんでいただくために、よりよい玄蕎麦を国内の産地より集め、石抜き、磨き、粒ぞろえ、皮むきをし石臼にて製粉します。このような独自の方法で自家製粉した粉を昔ながらの手打の行程を行い、十割のそばをみなさまに召し上がって頂いております。挽きたて、打ちたて、茹でたてのお蕎麦をどうぞご賞味くださいませ。 店主
そうか、やっぱり十割で正解かな。こっちもお茶を注いで、ゆっくり待つことにしよう。このような蕎麦店で、遅い!とか、いらいら待つのは野暮だもんね。小皿におしんこがふた切れ。これをアテに待ちます。およそ5分後、丸笊にこんもりと盛られた蕎麦が出されました。量は少なくて連食にはいいですが。
すごい蕎麦が出てきました。こんな蕎麦、見たことがありません。蕎麦の実そのものじゃないかって思うほどの大粗挽き。そのために蕎麦の表面がでこぼこしていて、蕎麦の実をそのまま食べるような感じになるだろうね、これじゃあ。細打ちで手繰ってみると短い蕎麦です。ちょっと試食してみると、これは最近では一番の風味が強い蕎麦でした。店主が石抜きから始める自家製粉の賜物でしょう。店主が理想に思い描く手打蕎麦がこれだと思います。蕎麦が持っているポテンシャルがそのまま蕎麦の形になったような蕎麦です。
つゆにちょんとつけて、一気にすすりあげ。蕎麦を追いかける形でつゆが口の中に飛び込んできます。つゆは濃厚でやや辛めのチューニングで出汁もきっちりと利いています。いいつゆです。もっと少ないほうが蕎麦が際だつんじゃないかって、つゆのほうをどんどん少なくしていきました。よし、このくらいつけるのがベスト!
合いの手に、田舎お新香をいただきます。茄子の辛し漬けがめちゃめちゃうまかった。ここはお酒でしょうね。そば前には、ソーセージや鴨ロース、刺身ゆばなど揃っていました。蕎麦はあっというまになくなりました。いやあ、蕎麦の特級品でしょうね。最後は蕎麦湯で〆。最初から一緒に出されるので、これはありがたくないです。蕎麦を食べている間に冷えてしまいます。あかんなあ。これが唯一のマイナスでした。これが調整された濃厚蕎麦湯なら満点だったでしょう。
行方の2店、今度は楽しむことができました。どちらもとても気に入りました。また機会がありましたら、この2軒を抱き合わせで遠征してきたいと思いました。鄙にもまだまだ名店がありますね。