なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「十割そば(945円)」@そば処 楓の写真里山の風景を見ながらの常陸秋そばは、やっぱり風情があっていいね。山あいに建てられた蕎麦屋で蕎麦休憩。

石岡市の国道6号線に近い場所にある自家製粉手打蕎麦の猪口才で、ごきげんにうまい10割蕎麦をいただきました。若い店主のこれからがとっても楽しみです。


このまま帰ってしまったのでは、極めて取材効率が悪いので、同じく石岡観光協会で教えてもらった常陸秋そばの手打をもう1杯食べてから帰ることにします。選んだお店は同じ石岡市内にあるそば処楓。市内と言ってもこちらは旧八郷村と言って筑波山に近い山側の地区で果樹園が多い地域として勇猛を馳せている場所でもあります。市町村合併で石岡市になりましたが、地元の方や自分なんかは八郷(やさと)でないとピンときません。

果樹園つながりで幹線道路をフルーツラインと命名し、そのフルーツライン沿いには情緒たっぷりの蕎麦店が点在していてなかなか遊び甲斐のあるゾーンであります。これから向う楓を初めとして、訪問したい手打蕎麦店はあと5,6軒はありますね。地元は蕎麦の生産地でもあり、ブランド品としては八郷軍鶏(やさとしゃも)が有名ということで、首都圏にお住まいの田舎好き、蕎麦好き、都会嫌いの方には是非来ていただきたい土地であります。石岡観光協会になりかわりまして。

さて、フルーツラインを走る必須項目がございまして、それは車の窓を開けることです。たっぷりのオースリーオゾンやいまどきは稲の匂いとかカントリーを五感で味わうには窓を閉め切ってはいけません。随分山間にお店があるんだなあ、と菜美の案内を聞きながら目の前の景色を見ています。猪口才からはおよそ10km。

もうそろそろだなと思ったころに、道路に立っていたお店の看板を発見。ここを左折して150mと書かれてます。道路沿いにはなかったのですね。看板の指示に従って急勾配をとろとろ坂を登っていき、どんづまりにかわいらしいお店が見えてきました。ここですね。車をとめて今上ってきたほうに歩みよると、そこから見える景色はまさに日本の里山の風景です。

朝は鶏の声がうるさく、そんな中での野菜の収穫。帰ってきて収穫した野菜の中から、トマトとキュウリとウリを井戸水にぶっこみ10時のおやつに食べる・・そんな里山の暮らしが目の前に広がっているようです。いいないいな。こんな場所に親戚の家があったらどんなにいいだろう。あっと、白日夢でした。我に返ってお店をしげしげ見。入店します。

おっと、大勢のお客さんでお店の中はわんわん響いてますね。今までの静寂がうそのような店の中の賑わいです。時計を見ると12時半。テーブル席はすでに満席で奥まで進んで一つ空いていた小上がりの4人掛けの卓に座りました。その横が厨房になっていてちょうどお料理が出されているところです。皆さん天付きですね。

店に入るときに、常陸秋そば使用店の看板が下がっているのを見てます。柿沼製粉と書かれてましたので、石臼挽きの蕎麦粉をそこから購入していると読めばいいのでしょうか。品書きでは、

十割そば(945円)
二八そば(735円)
かいそうざる(945円)
すずしろそば(840円)

そして、天ぷらは315円

ここでは十割をいただくことにして、天ぷらもなし。先ほど猪口才で1杯目と豆腐をいただいたので、天ぷらはちょっと重い感じです。厨房からはまた次のお客さんの蕎麦ができたようです。この分だと、30分近くかかりそうだな、と見当をつけました。

座った場所からも窓越しに緑が見えてます。1年を通してこのような場所に住むといろいろ苦労もあるのでしょうが、訪問するには本当にいい場所ですね。お店のご主人と奥様が親戚の叔父さん叔母さんで今お蕎麦をごちそうしてくれる、と思えば、まさに夢かなう!

つめたい麦茶を飲みながら待つこと・・・おやまあ、8分での配膳。食べれる~~。

丸笊に盛られた蕎麦はやや白っぽい感じの透明感がある感じです。平打ちのようなところもあったりして、どちらかというと丁寧に蕎麦切りに集中して機械切りのように揃える、ことよりも、豪快にそんなことには頓着せず切った感じを受けます。最初見たところが平打ちのようだったのでこれは久しぶりと思ったら、全体にはそうでもありませんでした。

蕎麦の実がぎっしりで欠片が星となって混じっている姿はいつ見ても食欲をそそります。意外に長い蕎麦をたぐり食べてみると、蕎麦の濃厚な匂いが鼻に抜けていきます。蕎麦自体も甘みがあって、これはいい蕎麦に当たりました。どうやらご夫婦でやられている様子ですので、製粉を石臼の専門業者にまかせて蕎麦打ちに専念しているようです。ちょっと長くて手繰るのが難儀なそばにつゆを絡ませて一気に吸い込み。やや甘みが先行するつゆで蕎麦の強さをさほど生かしているとは言いがたいところですが、蕎麦はそれでもしゃきっとして味わい深くなったことは確かです。甘いと言ってもそこは比較のほんのちょっとした差だけであって、多分、おそらくは今ここで食べているほとんどのお客さんはこのくらいの味のチューニングがもっともおいしいと感じるのではないでしょうか。地元で昔から食べているつゆの味なのかなあ、と思いながらいただきます。3口4口食べ進むと、やっぱりこういうつゆがおいしいなあ、と思ってきました。

半分くらい食べ進んだ時、異変に気づきます。切れ端が多い。最後の四分の一は切れ端といった感じでした。これは非常に残念。十割の残りのほうだったのかなあ。それでも、こんなには切れ端はふつう出ないでしょう。季節を考えると蕎麦も収穫から1年近く経ってますので、保管状況によっては蕎麦は切れやすくなるのは当然です。だからと言って、湯ごねでは粉っぽくなりますし。

これほど切れるなら、つなぎを5%でも入れたらどうでしょうか。厳格に10割を守るよりも食べやすくておいしい蕎麦になると思いますが。切れ端にはどうやってつゆをつけたらいいのでしょう。これは悩みました。猪口に入れると掴みところがないので全部浸かって、蕎麦がだいなし。そのまま食べるのは飽きたし。蕎麦をちょっとつゆに浸し、それを笊のうえの蕎麦に混ぜていただきましたが、何と味気ないことか。興ざめでした。

白濁した蕎麦湯を入れてつゆを飲み干し。いい景色で折角の蕎麦が切れ端の異常な多さに残念で仕方ありません。味としては4点なんですが、いつもはこんなこともないと思うし、季節が変れば絶対にこんなことは起こらないと思って採点します。いい蕎麦でしたから。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まだコメントがありません。