レビューやランキングで探す、日本全国そば情報
店主は柏竹やぶ出身。念願だった木挽庵への再訪がようやく実現しました。茨城県内の人気蕎麦店では慈久庵と並んで常に上位ランクされています。先日慈久庵を訪問した時には時間切れで次の機会を窺っていました。自宅から距離がありますのでどうしても開店時間ぴったりに到着することは不可能です。この日は開店時間のおよそ1時間前に到着して時間を潰していました。開店。後客はおりません。??とちょっと意外でした。過去1度しか来たことがないのに、なんだか懐かしい気持ちで厨房の前のカウンター席に腰掛けます。いよいよだな。若い男性がメニューを持って来ましたので、あの、お料理とお蕎麦がセットになったメニューがありますよね。あれ、なんという名前でしたっけ。蕎麦三昧と言っております。それでは、蕎麦三昧をおねがいいたします。たいへん申し訳ないのですが、蕎麦三昧はご予約で承るメニューなんですが。え~~!絶句してしまいました。蕎麦も楽しみでしたが、ご主人の作るお料理が目当てでここまでやってきたのです。本当ですか?取り乱してしまい、ちょっと大きな声になってしまいました。気を取り直して、それじゃあ、田舎蕎麦と1品にしようかとメニューを見ますが、天ぷら以外は気楽にオーダーできる品がありません。もうがっかりでした。どうしようか、ぐるぐる頭の中で考えてましたが、いい案が浮かびません。それでは、この二色蕎麦(1300円)をお願いします。よっぽど、はしたなくも大きな声を出していたんでしょう。厨房にいた奥様が申し訳ございませんと言いに出てこられました。こちらこそ、申し訳ないです。取り乱してしまい。お蕎麦をいただいた後には、ご主人までもが厨房から出てこられ、また行列に申し訳ないを申されました。本当にこちらこそご迷惑をおかけして。震災を境に、蕎麦三昧を注文するお客がぱったりといなくなってしまった、と説明していただきました。がんばっぺ茨城、とみなで盛り上げようとしている機運の中、普通生活ではこのような状況であることが悲しいです。本音と建前の世界では日本はひとつになれないと思います。お店の方には迷惑をお掛けしましたが、蕎麦が運ばれて来た途端にすべてを忘れて、蕎麦をつくづく見ながらにやにやしている変なワタクシがおりました。時計をちら見したら、およそ5分もかかっておりません。これがうれしい。段取りの良さが出てます!店内に告知があったのを見てました。この日は、新そばです。北海道幌加内産。日本で有数の蕎麦の生産地で、9月には新そば祭りが行われることでよく知られています。田舎蕎麦は、前回その野武士的な風貌に驚きましたが、今回は余裕です。きしめんのような薄い平打ちで、玄蕎麦をそのまま挽いたような殻がわんさか混じっていて、しかし透明感ある魅惑の手打ちです。片や、セイロは気持ちのいい細打ちで、蕎麦の色も蕎麦色というより緑が入った輝ける新蕎麦です。ありがたい。蕎麦猪口が2種類2個配膳され、蕎麦ごとに薬味も違うかもしれませんね、的配慮にさすがの木挽庵です。気配りがちがうね。いろんなお店で合い盛りを食べてきましたが、蕎麦猪口2個は初めての経験です。柏竹やぶはどうなんだろう。レビューも読まないことにしてますので、知識ありません。まずはかそけきセイロからいただきます。細打ちでしなやかなせいろ蕎麦をそのまま試食します。おとなしめの蕎麦の風味が抜けていきます。フレッシュさが売りの新蕎麦ですが、この蕎麦の香りは平均以上ですね。かなりいい蕎麦の香りです。石臼挽きの成果でしょうか。食べてみると甘みが少なくてういういしい感じ。手繰り直して今度はつゆと共に。つゆをちょっと舐めてみると、濃度が高く旨みが出汁感となって舌を楽しませてくれる好みのつゆです。せいろの繊細さにとっては、このつゆの存在感はちょっと克服できないかんじですね。つけるつゆをうんと少なくして、それが正解でした。のどごしよく、どんどん吸い込まれていきます。半分くらい食べましたが、もう限界です。残りを食べ切るまで、田舎蕎麦を我慢できません。切干大根の煮物をいただいてリセットします。いい風貌をした田舎蕎麦、試食してもせいろとの違いは歴然としていて、記憶にある田舎蕎麦よりも風味、香りが強い。これはうまいこと打ちますね。田舎というと中にはチョー太くて噛ませる系の蕎麦だったりしますが、この田舎は違いますね。食べやすい、食べるのが楽しいこの蕎麦、大好きです。わっしわっしいただきました。つゆはこっちに合わせているかのよう。ときどき、薬味を口に含んで変化球を楽しみます。辛味大根がうまい。これをつゆに入れては台無しになってしまう。本わさびもうまいねえ。休みことなく最後まで堪能しました。蕎麦湯急須を奥様が持ってきてくれました。たしかここは調整蕎麦湯のはず。蓋をあけると、蕎麦粉を熱湯で溶いた白濁高粘度の蕎麦湯が見えました。いやあ、この蕎麦湯がうまい。お店の中にいたのはどのくらいの時間だったのでしょうか。何かあっというまの出来事でした。おいしい余韻だけが残り、ご主人奥さまに送られてお店を後にしました。蕎麦っていいなあ。いつもと同じ感慨にふけっていました。
念願だった木挽庵への再訪がようやく実現しました。茨城県内の人気蕎麦店では慈久庵と並んで常に上位ランクされています。先日慈久庵を訪問した時には時間切れで次の機会を窺っていました。自宅から距離がありますのでどうしても開店時間ぴったりに到着することは不可能です。この日は開店時間のおよそ1時間前に到着して時間を潰していました。
開店。後客はおりません。??とちょっと意外でした。過去1度しか来たことがないのに、なんだか懐かしい気持ちで厨房の前のカウンター席に腰掛けます。いよいよだな。若い男性がメニューを持って来ましたので、
あの、お料理とお蕎麦がセットになったメニューがありますよね。あれ、なんという名前でしたっけ。
蕎麦三昧と言っております。
それでは、蕎麦三昧をおねがいいたします。
たいへん申し訳ないのですが、蕎麦三昧はご予約で承るメニューなんですが。
え~~!
絶句してしまいました。蕎麦も楽しみでしたが、ご主人の作るお料理が目当てでここまでやってきたのです。本当ですか?取り乱してしまい、ちょっと大きな声になってしまいました。気を取り直して、それじゃあ、田舎蕎麦と1品にしようかとメニューを見ますが、天ぷら以外は気楽にオーダーできる品がありません。もうがっかりでした。どうしようか、ぐるぐる頭の中で考えてましたが、いい案が浮かびません。
それでは、この二色蕎麦(1300円)をお願いします。
よっぽど、はしたなくも大きな声を出していたんでしょう。厨房にいた奥様が申し訳ございませんと言いに出てこられました。こちらこそ、申し訳ないです。取り乱してしまい。お蕎麦をいただいた後には、ご主人までもが厨房から出てこられ、また行列に申し訳ないを申されました。本当にこちらこそご迷惑をおかけして。
震災を境に、蕎麦三昧を注文するお客がぱったりといなくなってしまった、と説明していただきました。がんばっぺ茨城、とみなで盛り上げようとしている機運の中、普通生活ではこのような状況であることが悲しいです。本音と建前の世界では日本はひとつになれないと思います。
お店の方には迷惑をお掛けしましたが、蕎麦が運ばれて来た途端にすべてを忘れて、蕎麦をつくづく見ながらにやにやしている変なワタクシがおりました。時計をちら見したら、およそ5分もかかっておりません。これがうれしい。段取りの良さが出てます!店内に告知があったのを見てました。この日は、新そばです。北海道幌加内産。日本で有数の蕎麦の生産地で、9月には新そば祭りが行われることでよく知られています。
田舎蕎麦は、前回その野武士的な風貌に驚きましたが、今回は余裕です。きしめんのような薄い平打ちで、玄蕎麦をそのまま挽いたような殻がわんさか混じっていて、しかし透明感ある魅惑の手打ちです。片や、セイロは気持ちのいい細打ちで、蕎麦の色も蕎麦色というより緑が入った輝ける新蕎麦です。ありがたい。
蕎麦猪口が2種類2個配膳され、蕎麦ごとに薬味も違うかもしれませんね、的配慮にさすがの木挽庵です。気配りがちがうね。いろんなお店で合い盛りを食べてきましたが、蕎麦猪口2個は初めての経験です。柏竹やぶはどうなんだろう。レビューも読まないことにしてますので、知識ありません。
まずはかそけきセイロからいただきます。細打ちでしなやかなせいろ蕎麦をそのまま試食します。おとなしめの蕎麦の風味が抜けていきます。フレッシュさが売りの新蕎麦ですが、この蕎麦の香りは平均以上ですね。かなりいい蕎麦の香りです。石臼挽きの成果でしょうか。食べてみると甘みが少なくてういういしい感じ。手繰り直して今度はつゆと共に。つゆをちょっと舐めてみると、濃度が高く旨みが出汁感となって舌を楽しませてくれる好みのつゆです。せいろの繊細さにとっては、このつゆの存在感はちょっと克服できないかんじですね。つけるつゆをうんと少なくして、それが正解でした。のどごしよく、どんどん吸い込まれていきます。
半分くらい食べましたが、もう限界です。残りを食べ切るまで、田舎蕎麦を我慢できません。切干大根の煮物をいただいてリセットします。
いい風貌をした田舎蕎麦、試食してもせいろとの違いは歴然としていて、記憶にある田舎蕎麦よりも風味、香りが強い。これはうまいこと打ちますね。田舎というと中にはチョー太くて噛ませる系の蕎麦だったりしますが、この田舎は違いますね。食べやすい、食べるのが楽しいこの蕎麦、大好きです。わっしわっしいただきました。つゆはこっちに合わせているかのよう。ときどき、薬味を口に含んで変化球を楽しみます。辛味大根がうまい。これをつゆに入れては台無しになってしまう。本わさびもうまいねえ。休みことなく最後まで堪能しました。蕎麦湯急須を奥様が持ってきてくれました。たしかここは調整蕎麦湯のはず。蓋をあけると、蕎麦粉を熱湯で溶いた白濁高粘度の蕎麦湯が見えました。いやあ、この蕎麦湯がうまい。
お店の中にいたのはどのくらいの時間だったのでしょうか。何かあっというまの出来事でした。おいしい余韻だけが残り、ご主人奥さまに送られてお店を後にしました。蕎麦っていいなあ。いつもと同じ感慨にふけっていました。