レビューやランキングで探す、日本全国そば情報
この日も天王台駅前の居酒屋八っちゃんで飲んでいました。両隣は一升瓶を前に酒を飲んでいるご常連さん。そのうち話をしだして、まあ居酒屋トークやね。だいぶ時間がたったころ、片方の方が、どうですもう1軒?面白い店があって紹介したいというのです。話を2,3分もすれば相手はどんな人柄なのか分かりますし、この方とならもう少し話をしてもいいかなって。2人で店を出て、話をしながらお店に向います。あれれ、こっちのほうですか。天王台駅から東の方向に進み、線路を越えてこっちは青山台ですね。昭和40年代、天王台駅が出来た前後に開発された大規模住宅地です。こんなところに居酒屋があったかなあ。店に行く最後の路地を曲がったところで気がつきました。あのお、失礼ですが、以前老夫婦が趣味的にやっているこんなお店があります。一度どうですかって、食べログで行列という人にメッセージ送ったことありませんか?そういうメッセージを以前受けたことを思い出しました。基本、一度もやりとりをしたことのない方からのメッセージはろくすっぽ読みません。コメントではないですよ、メッセージ。このお店を紹介したいという文面からは悪意を感じなかったので、店のことが頭のどこかにぶらさがっていたようです。それは自分ではないということですので、偶然2人の人が勧めるお店になったわけです。店の前に来ると、お店は真っ暗。閉店してます。店主ご夫妻は19時ごろまでにお客さんが入らないと店を閉めると言うことでした。それから時間が流れ、この日は中華ディナー、と言ってもラーメンですが、天王台の中で移転した中華レストランに向っていました。天王台の常磐線の南にあったときは随分評判が良くて、常磐線の北に移転してからはちょっと違うニュアンスの評判を聞いていました。これはジブンで行って確認するしかないやろ、って。お店に来ると、あっちゃあ、貸切閉店。どうしようか、と思ったとき、その中華屋から路地裏に入って一回曲がるとたしかあの趣味の店だなとの天啓が。そうでした。お店には暖簾が下げられ、灯りが漏れてます。どんなお店かな。好奇心が勝って店内に。お店の名前は、酒と器くるま。店の戸を引いて入るとすぐに焼物の器が並んでいます。なかなか趣味のいい、品のいい器です。ジブンの好きなラインです。お店はそこから右手の方に伸びていて、結構お店としては大きいし意匠がいいですねえ。猥雑な居酒屋のイメージはまったくなくて、ドレスコードで言ったらスマートカジュアル。デザイナーズのような浮ついたいやらしさはなく、落ち着く空間でありながら美的センスを感じます。居心地の良さそうなカウンター席が左手に伸びていて、その後ろにテーブル席。お店のどん詰まりにも多くの器がゆったりと展示されていて、その前にはグループでも使えそうな大き目のテーブルがありますね。先客はおりませんのでやや照明が落とされ、それがまたいい感じを醸成してます。やがて入店に気がついた奥様が厨房から出てきました。厨房は中が見えない構造です。挨拶をすませ、車で来ているので、お蕎麦だけ食べたいのですがいいですか?店の壁に短冊メニューが貼られていて、今日は 茨城産 盛 550円 。厨房に消えた奥様が戻って来てOKが出ました。ご主人が出てこられ、挨拶をしてから厨房に消えます。なるほどね。もう明らかに居酒屋の商売人ではないタイプですね。人柄の良さそうなご夫妻です。お蕎麦が出来上がるあいだ店内の器を見せていただきました。へ~え、これ全部ご夫妻が焼いたものなんですね。後でお聞きしたら分けていただけるそうです。笠間まで行くなら、ここでいいな。カウンター席に戻って目の前の短冊に目をやります。いかにも酒に合うものばかり。それが、まあ安い。本格的な料理の名前が並びます。安い居酒屋のチープな“創作メニュー”ではありません。やがてご主人の手で蕎麦が運ばれてきました。これですか。すごい。蕎麦はやはりこのために焼いたと思われる角型の器に盛られてきました。皿の上にすのこが1枚。その上に盛られた蕎麦。見事な細切りそばで挽きぐるみの星が見えてます。しなやかに盛られている姿はみずみずしく、きりりとエッジが立って。今まで、趣味が昂じて蕎麦屋を始めたお店を何軒か訪問しましたが、その分類に感じました。つまり、自分が納得する蕎麦を打つ、そのための労は惜しまないし譲れないこだわりがある。箸先で少し手繰ってそのままいただきます。この手繰った時の軽さ。大好きな蕎麦のタイプです。この軽さ、この長さ。蕎麦切りもいい。口に含みます。ふ~う。うまいねえ。蕎麦の風味のよさに喉越しのよさ。これで550円の値段でいいのですか。蕎麦の穀物の香り、好きです。しっかり香りを楽しみます。やや小ぶりの蕎麦猪口。こんな器が自作できたら楽しいでしょうね。薬味の皿も気に入りました。蕎麦を手繰って下三分につゆをつけて一気にすすりこみます。このつゆのグレードには正直驚きました。蕎麦はいけてもつゆまで辿りつかず、つゆがもうちょっとね、という趣味出身のお店がありますが、ここのご主人、つゆまでモノにしましたね。ちょっと辛めで濃厚な出汁の中から出汁の甘みを感じるまさに玄人裸足。それどころかベストいくつかに入れたいいいつゆです。やはり蕎麦がつゆを得て、また一段とうまみが花開きます。ときどき蕎麦にわさびを塗って変化を楽しみ。うまいを連発しながらいただきました。最後の蕎麦湯。ナチュラル系です。この蕎麦湯の器がいいねえ。最後のお楽しみもまた満足でした。ご主人が厨房が出てきて、いろいろお話させていただきました。ちょうど同じ時期に我孫子に転入してきた偶然がありました。蕎麦の話になります。2人が行ったことがある蕎麦店は本当に多かったですね。蕎麦談議に花が咲く。それでは、少し天麩羅を揚げていただいていいですか。蕎麦のあと天ぷらが食べたくなりました。ねたはあるものでいいです。厨房から熱々の揚げたてが出てきました。天ぷらも家庭の味ではないことを確認しました。実にうまい。最近は天せいろをほとんど食べなくなったジブンです。天ぷらと蕎麦を同時に食べると蕎麦のうまさが天ぷらに負けます。蕎麦のレベルがいまいちなら天ぷらの助けを借りた方がいいですが、そういう蕎麦屋には近づかないようにしてます。いえいえ、ジブンは蕎麦通ではありません。蕎麦好きです。いいお店です。その後、飲みにもいきました。時間があって、ゆっくりしたいときに利用してます。調理は手がこんでいて、ご主人ひとりですから、5人もお客さんが入ると、しばらくはお料理にありつけないこともあります。それでもいい、と言う気分の時に使わせてもらってます。がつがつ急いで、あるいはがっつり食べたい、すぐ飲みたい、次々飲みたいは難しいお店ですね。お客さんがいないと19時でしめる、とおしゃってました。電話が賢明でしょう。
他のレビューがありません。
2人で店を出て、話をしながらお店に向います。あれれ、こっちのほうですか。天王台駅から東の方向に進み、線路を越えてこっちは青山台ですね。昭和40年代、天王台駅が出来た前後に開発された大規模住宅地です。こんなところに居酒屋があったかなあ。店に行く最後の路地を曲がったところで気がつきました。
あのお、失礼ですが、以前老夫婦が趣味的にやっているこんなお店があります。一度どうですかって、食べログで行列という人にメッセージ送ったことありませんか?
そういうメッセージを以前受けたことを思い出しました。基本、一度もやりとりをしたことのない方からのメッセージはろくすっぽ読みません。コメントではないですよ、メッセージ。このお店を紹介したいという文面からは悪意を感じなかったので、店のことが頭のどこかにぶらさがっていたようです。
それは自分ではないということですので、偶然2人の人が勧めるお店になったわけです。店の前に来ると、お店は真っ暗。閉店してます。店主ご夫妻は19時ごろまでにお客さんが入らないと店を閉めると言うことでした。
それから時間が流れ、この日は中華ディナー、と言ってもラーメンですが、天王台の中で移転した中華レストランに向っていました。天王台の常磐線の南にあったときは随分評判が良くて、常磐線の北に移転してからはちょっと違うニュアンスの評判を聞いていました。これはジブンで行って確認するしかないやろ、って。お店に来ると、あっちゃあ、貸切閉店。どうしようか、と思ったとき、その中華屋から路地裏に入って一回曲がるとたしかあの趣味の店だなとの天啓が。
そうでした。お店には暖簾が下げられ、灯りが漏れてます。どんなお店かな。好奇心が勝って店内に。
お店の名前は、酒と器くるま。店の戸を引いて入るとすぐに焼物の器が並んでいます。なかなか趣味のいい、品のいい器です。ジブンの好きなラインです。お店はそこから右手の方に伸びていて、結構お店としては大きいし意匠がいいですねえ。猥雑な居酒屋のイメージはまったくなくて、ドレスコードで言ったらスマートカジュアル。デザイナーズのような浮ついたいやらしさはなく、落ち着く空間でありながら美的センスを感じます。
居心地の良さそうなカウンター席が左手に伸びていて、その後ろにテーブル席。お店のどん詰まりにも多くの器がゆったりと展示されていて、その前にはグループでも使えそうな大き目のテーブルがありますね。先客はおりませんのでやや照明が落とされ、それがまたいい感じを醸成してます。やがて入店に気がついた奥様が厨房から出てきました。厨房は中が見えない構造です。
挨拶をすませ、車で来ているので、お蕎麦だけ食べたいのですがいいですか?店の壁に短冊メニューが貼られていて、
今日は 茨城産 盛 550円 。
厨房に消えた奥様が戻って来てOKが出ました。ご主人が出てこられ、挨拶をしてから厨房に消えます。なるほどね。もう明らかに居酒屋の商売人ではないタイプですね。人柄の良さそうなご夫妻です。お蕎麦が出来上がるあいだ店内の器を見せていただきました。へ~え、これ全部ご夫妻が焼いたものなんですね。後でお聞きしたら分けていただけるそうです。笠間まで行くなら、ここでいいな。
カウンター席に戻って目の前の短冊に目をやります。いかにも酒に合うものばかり。それが、まあ安い。本格的な料理の名前が並びます。安い居酒屋のチープな“創作メニュー”ではありません。
やがてご主人の手で蕎麦が運ばれてきました。
これですか。すごい。蕎麦はやはりこのために焼いたと思われる角型の器に盛られてきました。皿の上にすのこが1枚。その上に盛られた蕎麦。見事な細切りそばで挽きぐるみの星が見えてます。しなやかに盛られている姿はみずみずしく、きりりとエッジが立って。今まで、趣味が昂じて蕎麦屋を始めたお店を何軒か訪問しましたが、その分類に感じました。つまり、自分が納得する蕎麦を打つ、そのための労は惜しまないし譲れないこだわりがある。
箸先で少し手繰ってそのままいただきます。この手繰った時の軽さ。大好きな蕎麦のタイプです。この軽さ、この長さ。蕎麦切りもいい。口に含みます。ふ~う。うまいねえ。蕎麦の風味のよさに喉越しのよさ。これで550円の値段でいいのですか。蕎麦の穀物の香り、好きです。しっかり香りを楽しみます。
やや小ぶりの蕎麦猪口。こんな器が自作できたら楽しいでしょうね。薬味の皿も気に入りました。蕎麦を手繰って下三分につゆをつけて一気にすすりこみます。このつゆのグレードには正直驚きました。蕎麦はいけてもつゆまで辿りつかず、つゆがもうちょっとね、という趣味出身のお店がありますが、ここのご主人、つゆまでモノにしましたね。ちょっと辛めで濃厚な出汁の中から出汁の甘みを感じるまさに玄人裸足。それどころかベストいくつかに入れたいいいつゆです。
やはり蕎麦がつゆを得て、また一段とうまみが花開きます。ときどき蕎麦にわさびを塗って変化を楽しみ。うまいを連発しながらいただきました。最後の蕎麦湯。ナチュラル系です。この蕎麦湯の器がいいねえ。最後のお楽しみもまた満足でした。
ご主人が厨房が出てきて、いろいろお話させていただきました。ちょうど同じ時期に我孫子に転入してきた偶然がありました。蕎麦の話になります。2人が行ったことがある蕎麦店は本当に多かったですね。蕎麦談議に花が咲く。それでは、少し天麩羅を揚げていただいていいですか。蕎麦のあと天ぷらが食べたくなりました。ねたはあるものでいいです。
厨房から熱々の揚げたてが出てきました。天ぷらも家庭の味ではないことを確認しました。実にうまい。最近は天せいろをほとんど食べなくなったジブンです。天ぷらと蕎麦を同時に食べると蕎麦のうまさが天ぷらに負けます。蕎麦のレベルがいまいちなら天ぷらの助けを借りた方がいいですが、そういう蕎麦屋には近づかないようにしてます。いえいえ、ジブンは蕎麦通ではありません。蕎麦好きです。
いいお店です。その後、飲みにもいきました。時間があって、ゆっくりしたいときに利用してます。調理は手がこんでいて、ご主人ひとりですから、5人もお客さんが入ると、しばらくはお料理にありつけないこともあります。それでもいい、と言う気分の時に使わせてもらってます。がつがつ急いで、あるいはがっつり食べたい、すぐ飲みたい、次々飲みたいは難しいお店ですね。お客さんがいないと19時でしめる、とおしゃってました。電話が賢明でしょう。