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「十割田舎(850円)+ごま豆腐(250円)」@そば喜多の写真十割蕎麦も食べたいけど本命が胡麻豆腐で訪問した蕎麦喜多。やっぱり店主は見てますね。

永らくBMだった蕎麦喜多ですが、ようやく訪問の機会に恵まれました。もっとも、調べたらBMの件数は現在250軒を越えてましたので、これはもうBMとは言えませんね。どこかの管理者の書類受けのように、どんどん新しい書類を上から置かれて下になった書類が見えなくなってしまって。

このお店をBMしたのは、店主が作る胡麻豆腐に何か感じるものがあったのです。蕎麦を打つ人はやはり蕎麦に合う食べ物をいろいろ考えるはずです。胡麻豆腐をお店に出すからには、やはり自慢なんじゃないかなあ、ってヨミました。先行レビューでは蕎麦に羊羹をサービスにつけているようですが、これも味が自慢なんでしょう。値段のこともあって、羊羹は無料となる価格設定にして、胡麻豆腐は分かってくれる人に有料でということで。有料でも食べたい人、って、はい、自分です。そう推理小説を紐解きました。

昼のピーク時をはずしての入店。先客は1人です。お店はこじんまりとして奥に長いレイアウトです。入り口に電動石臼が置いてあって、否が応でも気分が昂揚してきます。入り口に近いテーブル席に腰掛けて品書きを拝見。おお、ここにも趣味から入った店主がいるみたいだぞ。

街の蕎麦屋さんの品書きって、メニューが並んでいるだけ。蕎麦の名前と値段だけが列挙してあるでしょ。このお店のは、

シンプルイズベスト。蕎麦の風味を楽しんでいただくため、わさびはつけておりません。こう来ましたよ。蕎麦にはわさびがじゃまだ、と店主は言うのです。そば教室もやっていて、二八マスターコースは5回で15000円。曰く、

自分で打った蕎麦のおいしさは格別です。

やっぱりご自身の経験からの言葉だとしたら、趣味が昂じて、というラインですね。ここでは矢張り、もりそば 十割田舎(850円)でしょう。それと、

手作りごま豆腐(250円)。是非ご賞味いただきたい当店お勧めの一品です。

これですね。お勧めに従いますよ。お店は店主ひとりで回している時間帯でした。この後にお客さんが二人連続で入店し、急転直下、大忙しになります。お店の中を見渡すといろんな情報が書かれてます。玄蕎麦は福井県の大野産。場所は福井県でも山側の九頭竜川上流ですから、うまい蕎麦の産地です。そして9月からは北海道石狩沼田産とのこと。この前も沼田産の蕎麦をどこかで食べたなあ。つまり品質のいい玄蕎麦を使うということですね。

およそ8分で、十割田舎の登場です。いやあ美しい透明感ある蕎麦ですね。うれしくなります。細打ちです。蕎麦の中に殻と甘皮の欠片がところどころに見えています。表面は小さなでこぼこが見える粗挽き自家製粉。蕎麦のエッジが切り立ったいい蕎麦です。手繰ってみれば蕎麦の風味が強く、時期を考えると保存方法と毎日石臼挽きの手間がこのような風味を楽しませてくれるんだと実感するしだいです。

つゆをちょっとだけ舐めてみました。濃くてうまい。出汁が十分利いていてかえしの濃さ、出汁の利きが丸くなる甘みも感じるほどです。蕎麦の下3cmほどをつゆにつけて一気に吸い込み。本当にうまい。つゆの効果で蕎麦がますます甘く感じます。蕎麦を喰っている実感。生きているあかし。

葱が木口切ではなく、繊維に沿って切る縦切り。どうしてですか、って店主におききしたら、葱は強すぎて蕎麦の風味を消してしまう、との答えが返ってきました。その通りだと思います。だから葱はいつも蕎麦湯のときに使うようにして。ざるそば、ってあるでしょ。海苔がかかった蕎麦。あれこそ邪道だと思います。全部海苔の風味になって、蕎麦が分からなくなります。そうめんのような、もともと風味のない麺に海苔を合わせるのは意味があるとは思いますが。蕎麦に海苔はあかんなあ。

蕎麦が食べ終わらない時点で、胡麻豆腐を出されました。きりりと角が立つようにカットされた胡麻豆腐。ちょっとうぐいす色が入っています。豆腐でやっこですから、醤油をつけるのかなあと思って店主に訊きました。まずはそのまま食べてみてください、とのことでしたので、そのままということで。

これがまあぶっ飛ぶほどうまい。濃厚な味がすごい。勿論胡麻の風味が立ってますが、それよりも母体というか豆腐そのものがねっとりとしていて大変なうまみ凝縮です。

どう?お醤油要らないでしょ、と訊いてきた店主の顔には自信たっぷりの笑顔が。こんなうまいもの作れれば、誰だって他の人に食べさせて自慢したくなるよ。残っていた蕎麦を片付けて、蕎麦湯のフィナーレ。ここもまた調整蕎麦湯の濃厚ポタージュ。うれしいねえ。つゆにとろ~りと入れ、箸でよくかき混ぜていただきま~す。出汁の強さが、ここで生きてきます。いやあ、うまかった。最後まで蕎麦に嵌った人のストーリーでした。

精算の時、めっちゃうまかったお礼を申し述べると。

お客さんはたしか初めてお店に来たんだよね。

ええ、初めておじゃましましたが、何か?

初めてこの店に来た客が胡麻豆腐を注文するのは珍しいんだよ。だから、あれ?初めてだよなあ、って思っていたのさ。

そうでしたか。実はネットで見てて、失礼ながら蕎麦より胡麻豆腐だって思ったものですから。胡麻豆腐、人生で一番うまかったです。蕎麦ももちろん、いやあ、いい蕎麦打ちますね。

いやあ、喜んでもらえればいいんだよ。また来てください。

さ、次回のねらい目はなんだ?寒くなるからかけそばかな?

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