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「せいろ(880円)」@手打ちそば いちいの写真つくば市の奥まった金田地区にある手打ちそばいちい。蕎麦のセットものが好評のようです。

お店があるのは、つくば市でもちょっと奥に入った金田地区です。お店の周りは未だに住宅街の侵食を免れ、学園都市以前、つくば科学博以前のつくばがここにはあります。つくば科学博が開催されたのは1985年。つくばには、大学や各研究機関が集約されて学園都市として人が集まってきました。それまでの田畑や森林や荒地が続く丘陵地帯が瞬く間に無機質な人工都市に変貌しました。

万博後は発展が一時鈍りましたが、再び秋葉原からつくばエクスプレスを開通させて、開発を進めようとしています。お店のある場所は、そんなこととは無縁な地区にあって最近はなかなか行くことがありません。お店の向かいには、高級和牛の鉄板焼きが丘に点在するコテージで食べられるお店があり、バブル時代にはよく接待で使っていました。この地区はしばらくぶりでの訪問です。

つくば有数の蕎麦人気店、那由他でいただいた天ぷらそばがうまかったなあ、と余韻を引きずっての訪問です。2杯目です。お店の目印となるおおきな看板が見えてきました。場所が場所ですから大きな駐車場でしたが、車が何台かとまっていて繁盛振りがうかがえます。常陸秋蕎麦の幟が出てます。ただ、今日出される蕎麦が常陸秋蕎麦なのかは不明です。幟以外の表示をこれ以降見つけられなかったからです。

時間はまだ12時半です。店内に入るとお客さんの話し声があちこちから聞こえてきます。大きなお店で、手前がテーブル席、奥が座敷になっているようです。手前のテーブル席が空いていました。花番さんにそこに座るように指示されます。座ったテーブルは窓に沿っていて外の田園風景が見えます。品書きをてにとって。

せいろ 880円 おおもりせいろ 1210円
かけそば 880円

思いもよらぬ金額にややひいて。せいろをおねがいしました。

お客さんはほとんどが家族連れか老人のグループ。会社のOLと上司のような組み合わせもいますね。席がちょうど調理場の横だったので、どんどんオーダーされたものが運び出されていきます。ほとんどがセットもののようです。奥の座敷には子供連れが入っているので、賑やかな食事になってます。

さて、運ばれて来たせいろ。見てびっくりの盛りの大きさ。最近繊細な手打蕎麦が続いていて、盛りは必ずしも十分な感じではありませんでしたが、これは昔慣れ親しんだせいろの盛りです。つくばでも田舎と呼んでもクレームが出そうもないこの地区ならではのお客さんの嗜好なんでしょうか。おおもり=880円なら分かるような気がします。

さて、蕎麦を見るとかなりの切りむらがあって、これはお店が1日に提供する蕎麦の量の問題なのか、それとも打ち手の性格によるものなのか。太さがまちまちなのは別に味自体に無関係ではあるものの、機械打ちのように寸部違わず切られた手打を見ると、随分繊細に丁寧に蕎麦切りしてるな、と思うのが自然です。蕎麦が江戸前と比べるとかなり太い感じがするのも、丁寧に蕎麦切りするのとは正反対な印象を持ってしまいます。

箸で手繰りますが、重量を感じます。口に含んで食べてみると、蕎麦の風味はおとなしく、蕎麦の甘みが先行する形になりました。この甘みは、この季節になると蕎麦が収穫から時間が経って出てくる甘みのように感じます。蕎麦は、腰があるというよりも硬い感じで、もう少し弾力があったほうが自分は好みです。水切り、〆は問題ありません。どうしても噛む形の蕎麦ですので食べるスピードは自然にスローになります。

蕎麦本のよれば、お店の蕎麦は外2で打たれているそうですが、ほんのもうちょっと細打ちにするだけで随分印象が変るのではないでしょうか。例えば、同じ二八でも鉾田の村屋東亭の蕎麦は、もっとしなやかで食べ心地がいい。つゆとの相性もあの細さがベストのような気がします。実食してみましょうか。

つゆをつけて吸い込みます。つゆがやや甘めながら出汁感が強いですね。子供の頃食べた大好きだった蕎麦屋のつゆを思い出します。蕎麦が硬いのでつゆとのなじみはいまひとつですが、つゆが好みなのでここは一杯つけることに。このお店では、かけそばを食べてみたくなる蕎麦の食感と出汁感です。それで蕎麦を評価するのが公正かもしれません。

蕎麦湯は調整してはなさそうですが、蕎麦粉が十分溶け込んでおいしくいただきました。ゼリーのような寒天の菓子がついてきてます。自分はこれなしで、780円のほうがずっとうれしい。食べたい人だけ食べればいいようなものだと思います。ということで、このお店は蕎麦の本には掲載されてますが、どちらかというと蕎麦好きがうまい蕎麦を求めて食べ歩く店というより、食事の選択肢としての蕎麦を楽しむお店のように感じました。それなら、食後のデザートがついてるほうが楽しいかも知れませんね。

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