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「天もりそば(1400円)」@手打ちそば かしむらの写真偶然に見つけた手打ち蕎麦屋がいい蕎麦を打つんです。これは蕎麦の神様が導いてくれたに違いない。

藤代に用があって車で走行中に見つけました。車で走りながら探している看板は、ラーメンではなく、手打ち蕎麦、手打ちうどんですから、変れば変るもんです。手打そばかしむら、の看板を見つけ、通り過ぎてからUターンしてお店の前に着ました。新しそうなお店です。店の前の駐車場は一番とめにくそうな1箇所が空いています。どんな店か覗いてみるか。

入り口の前の4,5段の階段をのぼり、入り口の戸に手をかけます。玄関まわりに石や植物を配し、和風の軒を出していてなかなかいい感じ。もしかしたらすごいお店に当たったかな、という期待が膨らみます。戸を開けて入店。

中は外観に比べると普通な感じ。正面が厨房で左手が座敷、右手にテーブル席という配置。入り口に近いテーブルだけ無人でしたが、他は全部埋まってました。小さな子供を連れた家族、老夫婦、会社関係と蕎麦屋の日常です。これはちょっと待つようだな、と思いながらも、どんな蕎麦を打つのか興味があって、そのまま席に座ります。

品書きを拝見。
もりそば(750円)
天もりそば(1400円)
鴨汁そば(1350円)
肉汁そば(1200円)

これだけです。まわりのお客さんが何を食べているかチーティング。ほとんどの方が天もりのようですね。じゃあ、倣いましょうか。

お店に置いてあった雑誌が自分好みだったのであまり時間を待ったという気はしませんでした。何の雑誌かって?婦人画報のような写真がたくさん入った雑誌。都内の著名ホテル内のレストラン特集とか上海の食べある記とか。東京にあのまま住んでいたらとんでもなくお金を使う生活になったかも。或いは痛風で歩けなくなっていることでしょう。

およそ20分で配膳。待っているのは、まったく苦痛ではありませんし、蕎麦専門店ではこのくらいしょっちゅうあること。待つからあの店はだめ、と思う方は蕎麦屋に近づかないほうがいいでしょう。目の前に置かれた蕎麦にサプライズ。

この細打ちされた蕎麦をみると、蕎麦の透明な実がぎっしりと詰まっていることが見えます。透明感のあるそば、の原因はここにあります。石臼で粗挽きされ一度メッシュされていると思いますが、その粒粒を見ているだけでよくここまで打てたなと店主の技量に感心します。星はわずかに散見され、これは意図的に入れたものではなく製粉時に自然に混入したものの砕片と思います。こういう蕎麦を打っていたのですか。

手繰るとやはり軽やかな蕎麦です。ふわっとした感触でさっそくいただいてみます。矢張り風味は強いですね。弱中強で言ったら中と強の間くらいかな。とても風味のいい蕎麦です。こういう出会いがあるから楽しい。甘みを感じながらいただきます。歯応えを感じるタイプではなく、細身の蕎麦をちゅるちゅると一気に吸い上げて。

汁は濃いタイプで出汁と静かな甘みを含んだもの。蕎麦を手繰って蕎麦の先をちょっと浸してずずっと吸い込めば、この濃い汁がちょうどよく蕎麦と交じり合い。この蕎麦には本当にさきっちょのほんの少しだけ漬ければいい。つゆが全く減りません。うまかねえ。申し訳ないですが、これは期待以上のサプライズのうまさでした。

天ぷらも衣を薄くしてその分からりと揚げてあり、こちらも十分おいしい。やはりどこまで行っても海老が王者ですが、トマトの変り揚げもおいしかった。天ぷらはあくまで従。この店はもりそばで十分楽しめると思います。天ぷらより玉子焼きのほうが食べたかった。

蕎麦を楽しんだあとは蕎麦湯でのフィナーレ。こういうときに、つゆの濃度が俄然クローズアップされます。白濁の蕎麦湯を蕎麦猪口に注ぎます。出汁の味が花開き極上の蕎麦つゆの誕生。これがあるから、やめられません。

家庭的な雰囲気の蕎麦屋ながら蕎麦は一級品。蕎麦にあまり関心ない人にとってはうまいだけが印象に残る思いますが、蕎麦好きな方には蕎麦の姿をしみじみ見ていただきたいと思いました。

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