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「石臼手挽手打ちざる(800円)+鴨肉入り玉子焼き(800円)」@SOBA ISBA いさとの写真ずっとあこがれていたSOBA ISBA いさとで、群馬赤城産の夏新(新蕎麦)をいただく。この感激誰に伝えよう。

住宅街を進み、たしかこの辺だと停車します。車から降りて、いさとを歩いて探そうとしたとき、いさとの奥様がどこからともなく現れて、車をとめる場所を教えてくださいます。

車を降りてお店までは20m。この場所にいつか立ちたいと思っていたお店ののれんの前でしばし佇みます。

江戸っ子のたぐる田舎蕎麦、SOBA ISBA いさとのことを知ってから随分時間が経ちました。その間ラーメンを主食にして400軒以上訪問しておりましたので、とうてい蕎麦屋まで手がまわりません。ラーメン断ちになって再び行くならここ、と思い始めました。知ってすぐ行かなかった理由は、お店の場所ですね。市川国府台ですから、どの方角から行っても渋滞を通過しなければならず。この日は、そんなことよりもモチベーションのほうが圧倒し、出先から菜美にお店の住所を入れます。

早速予約の電話を入れます。お店は石臼手挽き蕎麦が、一日限定20食。すぐ売り切れると言う情報です。電話が繋がり、奥様が応対してくださいます。まだ有ります、とのうれしい返事をいただき。到着時間を訊かれたので、菜美を見ると開店20分前に着くとのことですので、開店時間にお伺いします、と。

出先からはおよそ25km。市川の渋滞を考えても開店時間から10分以内には着くだろうと目論んでいましたが、結果は開店20分後にようやく奥様にお会いできたわけです。

お店ののれんをしみじみ見てます。芥子色の涼しげなのれんに○が筆で描かれたさっぱりしたもの。以前写真で見たのれんは同じ色ですが、書かれているのが違います。何種類かあるようです。のれんを分け、アプローチを進んで、家に入る前にお庭を拝見させていただきます。手入れが行き届いた緑が美しい。庭の中央では、梅干を干しています。

玄関にまわります。本当にごく普通のお宅です。靴を脱いであがります。その先がリビングルームになっていて、ここでお蕎麦をいただくのです。部屋の中ではすでにお客さんが食事を始めていて、笑い声がおこってます。丸いちゃぶ台が3つ。1つはこたつになっていて、ここには3代家族が食事中。四角のテーブルがひとつあって、ここだけが椅子席です。入り口に一番近いちゃぶ台が無人で、ここにどうぞと花番さんから言われます。

いい雰囲気の中、お品書きを拝見。朱色の文字で魅力溢れるメニューがずらずら並んでます。どれもいただきたい。目に留まったのは、

焼きみそ~玉子焼き~各そば~そば久寿餅のざるコース(1800円)。花番さんにオーダーを入れます。しばらくして奥様が席に来られ、申し訳ありませんが、コースはお二人様からなんです。品書きのほうにも、そのように・・・。

ああ、それはこちらこそ申し訳ありませんでした。気がつきませんでした。それでは、玉子焼き(800円)とざる(800円)をください。

すぐ後から、花番さんがやってきて、オーダーを受けて申し訳ありませんと。いえいえ、こっちが恐縮しちゃいます。全然気にしてませんから。今度二人できてコースをお願いしよう。

厨房は入り口から見ると左側にあって、食べるリビングと隣の台所といった趣。ご主人がお一人でてんてこ舞いしていますので、これはちょっと時間がかかるでしょう。窓からは緑のカーテンが見えて、このお店のカーテンが最もカーテンになっていますね。ゴーヤが生育中です。奥様はときどき現れてはお客さんに声をかけてますね。

しばらく時間が経過。

玉子焼きを焼き始めたようです。次々と各テーブルに奥さまが配っていきます。皆さんコースのようですね。ま当然でしょう。そして一番遅れてきた行列のもとに最後に配られます。おお、これですか。色よく焼かれた玉子焼きは包丁で四等分に切られてます。玉子焼きの上にはかいわれの緑が。トマトが赤の彩りを添え。

この玉子焼きの断面を見ると、とろりと中の具がはみ出てきます。お品書きを見ると、この具は鴨の味噌煮のそぼろだそうです。その味噌も注ぎ足しで11年経過したそうです。そして、焼きの二巻目までは鴨油を使っている・・・。さ、いただきますよ。この見た目通りのとろりとした旨みたっぷりの玉子焼きに轟沈しそうです。そぼろがふわふわとした食感で、味噌煮もくどくなくて味噌と言われれば味噌くらいの上品な味付けです。実にうまい。

玉子焼きも表面がしっかり焼いていて香ばしいのに、中の方はとろとろ。玉子の味付けも甘く絶妙で、これはいただいて本当に良かった。いやあ、惜しみつつもどんどん食べてしまいます。うめえなあ、ってまた独り言の口癖が出ちゃってます。このオリジナリティある玉子焼きは、絶対にお酒にあわせたいですね。次回こそ。

そこからお蕎麦は早かったです。これも次々と上げられて、次々にテーブルに運ばれ。次のロットで水切りの音が聞こえてきました。さ、順番です。

細切りの蕎麦が、驚いたことに緑です。あれ?新蕎麦?後で、本日の蕎麦の説明書きを先客から回してもらいました。先客のところで止めてしまったようで、先客もそのままに。奥様が先客から取り戻してくださいました。

本日の蕎麦
2011年度夏新蕎麦
群馬県渋川市赤城町(深山周辺) 生産者
品種 キタワセ

蕎麦の緑にはサプライズ。まさか赤城の夏新がいただけるとは。蕎麦は見事な透明感な粒粒が全部見える見るも鮮やかな粗挽き。一緒に挽き込んだ殻の星が見えてます。それにしてもきれいな蕎麦の実。これこそが、ご主人が早朝から手挽きした蕎麦です。手挽き無ぶるいとの説明書きがありました。貴重なものです。ですから朝から挽きはじめ。営業時間は短いですが、働く時間はその何倍も。

蕎麦は適度な短さで、箸先が非常にかろやか。鼻に近づけると、強烈ではありませんがそれでも新蕎麦とは思えないほどの力強さがあります。食べてみると、清冽ですがすがしい蕎麦の香り。甘くさえ感じるこの細打ちのしなやかな蕎麦のこしがいい。噛んで楽しくなる蕎麦のこし。こんな蕎麦に出会えるなんて、幸運に感謝。うまいうまいとつゆを忘れそうになってしまい、そうそう、つゆがあるよ。

このつゆにもご主人のオリジナリティが十分発揮されてます。お品書きに、つゆのレシピが書かれてます。凄いのは、かえしを土かめで1年半以上寝かすこと。これは商売人の発想では有りません。どこかで研究者であるとのお考えを持っているという紹介記事をみたことがあります。

蕎麦を手繰って下二分をつゆにつけて、一気にすすりこみ。可憐な蕎麦が妖艶な美女に変身したかのようなずっしりとコクのある蕎麦に。これが、つゆに入ってる黒糖の威力なのか。このつゆの力強さは半端じゃない。蕎麦下1.5分のつゆで十分な黄金比でした。これは、蕎麦湯が楽しみじゃわい。

年季の入った湯桶で出てきた蕎麦湯。そのまま蕎麦猪口に注ぐと、なかからとろとろの白濁して粘度のある蕎麦湯が出てきました。これも後ろに店主の姿が見えます。つつっといただきます。つゆの中の出汁が目覚め、蕎麦粉とかえしと出汁を渾然となって食べているようです。このプロセスだけでもお店に来る価値がある。とてもおいしい蕎麦湯です。どこにもない蕎麦湯です。いやあ今日は堪能させていただきました。恋焦がれて待ちに待った(ラーメンに浮気してましたけど)いさとで期待以上のものをいただくことができました。

本当に今日はありがとうございました。

奥様とご主人にお礼を申し述べます。

ちょうど夏新も入ったところで、喜んでいただいてよかったです。お店も今日で最後。明日から夏休みに入りますので、また9月にお越しください。

え~、最終日だったのですか。へへ、知りませんでしたが、いい勘してるでしょ。

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