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「けんちんそば」@大石家の写真今回は、坂東三十三観音巡りで、第二十一番札所である「八溝山 日輪寺」へ行った帰りに寄った蕎麦屋を紹介しましょう。
 ここら辺一帯は、金砂蕎麦を中心とした、いわゆる「常陸秋蕎麦」の産地。
 この蕎麦って蕎麦通の人には高い評価を受けているブランド蕎麦。
 ええ、私も大好きです。
 前回はざるそばを紹介したので、今回は人気メニューの「けんちんそば」を紹介しましょう。

 麺は、さすが「常陸秋そば」どころだね。
 太めの、それほど食感は重めではなく、コシもしっかりと感じられる蕎麦です。
 ほんのりと蕎麦の香りが漂い、蕎麦本来の味わいも秀逸。
 いいですねぇ。喉越しを楽しみつつ、ワシワシと食べられる蕎麦です。

 汁は、ざるそばの汁がベースとなっていると思います。
 ゴテゴテしてないサラっと仕上げたけんちん汁で、つけ汁と異なり、カドのない丸みを帯びた優しい味わいです。
 そのままけんちん汁として飲んでもいい塩梅です。
 太めの蕎麦には薄口、細めの蕎麦には濃口がマッチするのですが、この蕎麦には、にもう少し力があってもよかったと思いました。

 具は、油揚げ、大根、人参、牛蒡などです。
 大量のけんちんの実を想像してたのですが、割と控えめで、物足りない感じ。
 味付けは、しっかりと煮込まれていて、味が浸みていたので、これはこれで美味しかった。

 水戸市内にある「黄門そば」のような「けんちんそば」とは一線を画す、上品な味と具量のけんちん汁です。
 けんちん汁もその店の個性と考えれば、濃い~淡麗、それぞれ好みの味があっていいと思います。
 そう言った意味では、この店の薄口な味わいは、蕎麦の風味を殺さないようにチューンされてるのかもしれませんが、けんちん蕎麦っていうと、濃いめの汁でガッツリ食べたい私宵待草子的にはもの足りなさを感じてしまいました。

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