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「せいろ蕎麦」@蕎麦 あららぎの写真北千住の人気店

この日は足立区でラーメン2杯をいただいた後、茨城県外でも蕎麦を食べてみようかと思い、3軒めはそば屋にした。
北千住から徒歩圏内でよさげな店を検索したところ、こちらがヒット。
そばデータベースに登録されているが、レビューはなし。
Google評価は星4.4。
食べ◯グの評価はもう一つだが、行ってみることにした。

店は、北千住駅東口から徒歩で10分ほど。
駅近くの喧騒から遠ざかり、住宅街に入っていくと見えてきた。
住宅街に溶け込むような質素な外観。
店名が書かれた紺色の暖簾で、店舗だと分かる感じ。
12:30過ぎの到着で、店内満席、外待ち1。
待っている間に後続もあり、4〜5人の並びになった。

記帳制ではないが、待っている間に女性が出てきて、人数と名前を聞き、記帳していく。
15分ほど待つと声がかかり、入店となった。
店内は、真新しい感じのする落ち着いた和風の作り。
ご店主の趣味なのか、SLの写真のパネルやミニチュアが飾られているのが印象的だ。

メニューは、せいろ、かけ、天ぷら、炙り鴨など、定番が並ぶが、「蕎麦の膳」というセットものも2種ほどある。
その中から、ツウならこれでしょとばかりに、せいろを即注文。
価格は、800円とリーズナブル。
出された蕎麦茶を飲み、拘りの蘊蓄を読みながら待つこと8分。
提供されたのは、長方形のせいに盛られた、緑色がかった麺。
おっと、これは藪そば?
茨城では提供する店がほとんどないので、どこかで食べてみたいと思ってたんだよね。
メチャテンション上がるわ。

麺は緑色がかった太さの揃った細ストレート。
蘊蓄によると、契約製粉所から到着した「丸抜きそば実」を、この店の2階で石臼挽きし、手打ちしたものとのこと。
福井県産の蕎麦の実を主に使っていて、季節により、最適なものを選ぶとのこと。
新そばの時期以外は、低温熟成したものを使うという拘り様。
丸抜きというのは、蕎麦の鬼殻だけを取り除いたもので、米で言えば玄米の状態。
新そばだと緑色をしていると聞いたことがある。
その色は次第に褪せるはずだが、この蕎麦が緑色をしているということは、新そばなのか、低温熟成が効いてあるのか。
とにかく、この色がたまらない。
蕎麦殻を含む田舎蕎麦タイプより香りはソフトだが、その分上品なな感じがする。
さらに芯白の割合が多い更科タイプよりは香るという感じかな。
二八ソバだということだが、適度な腰が楽しめるのもいい。
これは美味い蕎麦だ。
つゆは、やや薄口のさらりタイプ。
蘊蓄には、せいろには「辛汁」、かけそばには「甘汁」を使っていると書かれていた。
辛汁は、江戸前蕎麦で提供するため、少し濃いめで、本カツオと宗田カツオを使っているとのこと。
かけそばなどの温かいそばに使う甘汁には、鯖節を使っているようだ。
冷香と温で魚介まで替えているとはすごい拘り様だ。
薬味はねぎとわさび。
わさびは、信州安量野の「くろいわ山葵園」より仕入れた「生わさび」を提供直前にすりおろしているとのこと。
辛すぎず、爽やかに香る。
そのままたくさん舐めたい。
麺量はラーメン換算150gくらいかな。
そば湯は、茹で汁をそのまま出していると思われるが、打ち粉がかなり溶け込んだ感じで白濁している。
注いで飲むと、つゆの出汁が前面にでてくるね。
ちょっと遅れて、お口直しのデザートが出てきた。
ねっとりとしたゼリー状。
黒蜜だったと思うが失念。
甘みは抑えられていてすっきり爽やかだった。
他店でもデザートが出てきたことがあるが、そこはデザート分お高めな気がした。
ここは、800円なので、完全なサービスという気がする。
美味しく完食。

緑色の丸抜きそばの実を石臼挽きした、手打ち、藪そばタイプのせいろそば。
このタイプは、蕎麦の食べ歩きを始めてから初めていただくので、やたらと沁みた。
店の雰囲気もしっとりしていて、他サイトで高評価なのも頷ける。
いい店だ。
この界隈では、「千寿竹やぶ」さんという店も高評価のようなので、機会があったら行ってみたい。



蛇足;
私は国文科卒なので、この店名は「アララギ派」を思い出す。
正岡子規か。
先月行った、四国の松山も子規の所縁の地だったな。
店名の由来は「アララギ派」は関係なく、そば道具の多くが「あららぎ」という木を使っているからとのこと。
店の入り口扉、客席のテーブルはこの木だそうだ。
また、「あららぎ」は、別名「いちい」とも呼ばれるとのこと。
蕎麦屋を始めるにあたって、最上を目指したいという思いもこもっているらしい。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件
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コメント

おはようございます。

「丸抜き」や「アララギ派」等初めてお聞きしました。
流石いろいろ調べながらレビューしているだけあって勉強になります。
ラーメンは結構な数も食べて仲良くして頂いている店主さんもいるので、ある程度、知識もあるんですが仰る通り蕎麦も奥が深いですね。

バスの運転手 | 2024年11月11日 08:42